【三重】「日本の平和を守り、未来を築く国づくりを」蓮舫代表代行、芝参院議員訴え

 蓮舫代表代行は12日、三重県四日市市を訪れ、党県連男女共同参画委員会と青年委員会が「芝博一と蓮舫が語る このまちとひとが好き」と題して開いた集会で約400人の参加者を前に講演するとともに、パネルディスカッションにパネリストとして参加した。集会後には街頭演説を行った。

■蓮舫代表代行講演

蓮舫代表代行

蓮舫代表代行

 講演で蓮舫代表代行は、「女性活躍政策を打ち出した安倍総理に期待感を寄せたが、実態は看板倒れだった」と指摘。安倍総理が待機児童問題について「私の政権になって働く女性が100万人増えた。働く女性が増えたから待機児童も増えたのだ」と国会で答弁したことについて、最も増えたのは50代、次が60代で、逆に一番減少したのが30代だと説明し、暮らしを支えるためにパート等で働く女性が増えたが、子育て世代は子どもを預ける場がないために働きたくても働けない状況にあると安倍政権の対応を批判した。「現実を見誤ると政策の処方箋を間違える」と蓮舫代表代行は述べ、現時点で取り組むべきは保育士の待遇改善であるにもかかわらず安倍政権は50万人が入所可能な施設をつくるというハコモノ行政しかしていないと問題視。保育現場で人手不足がまん延しているのは給料が安くて働き続けられないからだと指摘し、「ハコモノへの投資ではなく人への投資が求められる」と訴えた。

 「保育園落ちた日本死ね!」と題する匿名のブログの訴えが日本中のママの共感として広がったのに焦った安倍総理が保育士の給与アップに言及はしたものの、たった2%増で4500円程度にすぎない点も蓮舫代表代行は批判。本格的な改善には4万円程度の給与増が必要で、その財源には2千億円程度が見込まれると説き、「低所得者よりも高所得者の方に恩恵があるとされる軽減税率を導入するくらいなら、その財源を次世代のため保育士の処遇改善に充てるべき」「限られた財源は未来のための投資に回すというのが民主党の考えだ」と強調した。

 子ども手当や高校授業料無償化を実現した民主党政権に対し、自民党は「バラマキ」と批判し続けたが、高校授業料無償化によって経済的理由での中退者が減り、子ども手当によって貧困家庭を支えることができたのは歴然たる事実だとも説き、「本当の意味での輝く女性政策、本当の意味での分配の政治を行っていこう」と力を込めた。

 安保法制の議論の際、国民の声を踏みにじった安倍政権に全国で抗議の声が上がったのと同様、今回も子どもたちの未来のために声を上げ始めたママたちの声を真剣に受け止めていくと蓮舫代表代行は表明。「国民の声を受け、政治を動かすため、岡田代表は皆さんの信頼を取り戻し、行動していくと決意した」と述べ、維新の党との合流によって安倍政治への対抗軸として再出発を遂げる民主党に支持を寄せてほしいと訴えた。

■パネルディスカッション

会場への呼びかけに赤・青で意思表示する参加者ら

会場への問いかけに赤・青のパネルを掲げ意思表示する参加者ら

 パネルディスカッションでは、集会に先立ち、県連や所属議員が県内の有権者に呼びかけて行った約500人のアンケートの回答と会場参加者への質問への回答を踏まえ、パネリストの蓮舫代表代行、芝博一参院議員、下野幸助県議(県連青年委員長)がそれぞれ考えを示す形で行われた。小島智子県議(県連男女共同参画委員長)がコーディネーターを務めた。

 事前のアンケートで「最近のニュースのなかで不安を感じたり納得いかなかったこと」という問いには「安保法制の成立」「憲法改正の動き」などの回答が多く、「国への要望や、より一層充実したい政策は何か」という問いには「戦争をしない国を堅持してほしい」「安保法案を国民の反対を無視して強行突破した安倍政権に不満を覚える」「非正規雇用が増え厳しい状況に追い込まれている若者雇用の改善を」という回答があったと紹介された。会場の参加者への質問では、一層充実していくべき政策として「将来が不安なので自分が年を取った時のための政策を拡充してほしい」という意見とともに、「高すぎる教育費を何とかすべきだ」という回答が多かった。

 蓮舫代表代行は、「今やらなければいけないのは地域で子育てできる環境の整備であり、地域が活気づき、若者たちが地域で暮らし子どもを生み育てることができるよう再生していくことだ。魅力と活力ある地域でないと若者は都市部に出て行き地域は過疎化してしまう。民主党政権では地域が地域の事情に即して地域の視点で街づくりが行えるよう、自治体の裁量で自由に使える一括交付金を用意していた」などと述べ、元気な地域の再生に向けて地方自治の視点の重要性を訴えた。

芝博一参院議員

芝博一参院議員

 芝議員は、都市部と地方の格差の広がりは三重県内でも深刻だと指摘。「安倍政権がリードする政治は大都市部、経済界、富裕層に軸足を置いていて、全国津々浦々に届くと言われたアベノミクスの成果は地方にはいまだ及んでいない。もっと地域の皆さんの声が届く政治に変えていくため、政治の軸足を地方に向け、地域で暮らす皆さんを大切にする政治に流れを変えていくために参院選で民主党は頑張っていく」と表明した。

 安保法制の成立についても言及し、「安倍さんは憲法を変え、条件付きでなく集団的自衛権を使える国にしようと言い出している。私は何としてもこれを止める。参院選で勝つことでしかこれを止めることができない」と訴え、民主党への支持を訴えた。

街頭演説で民主党への支持を訴える蓮舫代表代行と芝博一参院議員ら

集会後に街頭演説で民主党への支持を訴える蓮舫代表代行と芝博一参院議員ら