辻元清美役員室長

 辻元清美役員室長は5日午後、福岡市を訪れ、党福岡県連が主催する女性のための政治スクールin福岡・九州「なでしこ政治塾」オープニング・セミナーで記念講演を行った。

あいさつする藤田一枝「なでしこ政治塾」塾長

あいさつする藤田一枝「なでしこ政治塾」塾長

 セミナーでは「なでしこ政治塾」塾長の藤田一枝元衆院議員が、「たくさんの皆さまにご参加いただき、しかも女性が圧倒的に多くて、うれしく思っている。いつもこういう会議は男性ばかりで女性が窮屈な思いをすることが多いが、今日はたぶん男性が窮屈な思いをしているかもしれない」「男女共同参画の社会だから、男性も女性も一緒になって進めていかなければならない。日本の女性議員の数の少なさは世界的にも有名であり、批判の的になっている。いまや世界の潮流は50対50だ。男女共同参画社会の実現は21世紀の最重要課題と言われて久しいが、なかなか内実が伴っていかない。黙っていても女性議員は増えていかないので、仕組みをつくり、人材を育てていくことが大切だ。この20年間で女性議員は増えた印象があるかもしれないが、わずか4.8%しか増えていない。『なでしこ政治塾』は初めての試みなので皆さまに応援をいただき、大きく育ててほしい」などとあいさつした。

辻元役員室長

辻元役員室長

 辻元役員室長は、「あらゆる局面で、特に意思決定の場で女性が活躍できる機会も少ないし、割合も少ない。国会の中でも女性議員に対してのやじ、発言を封じるようなやり方をされ、女性に対しての無言の差別というか、態度が端々に出ている。民主党でも執行部は男性が多いので、女性をどんどん登用しなければ駄目だと常々申し上げている」と女性議員の現状に言及、「少子高齢化社会と言われるが、少子も高齢化もほとんどが女性の抱える困難さと関係している。非正規労働者の問題もほとんどが女性問題だ。さまざまな女性の困難を解決していけば、その解決度合いが進めば進むほど住みやすい社会、全ての人に機会が平等に与えられる社会になる。そのための大きなスイッチが、女性が抱えるあらゆるステージでの困難や差別を解決していくことだ」「女性が抱える問題は、女性の方が当事者の実感を持って世の中に訴えたり、それぞれの議会で制度を変えようと推進していくことができる」と述べた。その上で、「女性が子どもを育てながら働きやすい社会をつくれば、結果として経済も成長する。国の経済は6割5分くらいが内需で、輸出は3割ちょっとだ。民主党の経済政策はボトムアップであり、子育てや介護の安心、女性も男性も子育てしながら働き続けられる社会をつくっていくことで、内需が回っていく。国民一人ひとりが月に1千円ずつお金を多く使えば、内需が拡大する。しかし将来の介護や子どもの教育などの不安に備えて1千円ずつ節約すると、経済が縮んでしまう。年を取ってからの介護と、子どもの教育に安心があれば、少し生活や気持ちにゆとりが出る。政治にとって大事なのは一人ひとりの人たちの生活や心にゆとりをつくることだ」と語り、これはIMFのレポート「女性は日本を救えるか」でも、同様の論調だとした。また、「女性議員の割合が多い国は国の借金が少なく、日本、ギリシャ、スペインは女性の参画率が低いワースト3だが、国の借金が多い。結果として、女性の参画が多い国は借金が減ることが実証的に出ている」として、財政規律をしっかり守るためにも女性を増やすことが必要だとした。

 さらに、管理職従事者の男女割合や、男性の育休取得率などに触れ、「私は男性解放運動が必要ではないかと思っているが、男性も一人の人間として、いろいろな営みに参加しやすくしていくことで、男女とも支え合う社会になる。そのために、それぞれの制度をつくっていくのが国会であり、県議会であり、市町村議会だから、そこに女性を増やしていく、チャレンジしていくことが大きな原動力となる。介護や子育て、まちづくりも全部、国で予算配分をして、県や市町村の議会で決めていく。政治を変えるためには、草の根、足元から。やはり市町村議会、県議会に女性を送っていくことで、国の政治も変わっていく」と訴え、そのためには「ちょっとした勇気」を持ち、迷わずに夢を言葉にして、行動していくことだと激励した。

古賀之士参院選候補予定者

古賀之士参院選候補予定者

 最後に、古賀之士参院選挙候補予定者が、「フェイスブックに男性ばかりの写真がアップされているとの指摘をいただき、そういう構成にならざるを得ない現状があるなとつくづく感じた。『ふくおか県議会だより』の写真を見るだけも、男性ばかりだとよくわかる。格差の是正が大きなテーマだが、その中には当然、男女の格差も含まれる。一つ一つ丁寧に、皆さま方と話し合い、意見交換していきたい」と力強く訴えた。