党男女共同参画推進本部

 党男女共同参画推進本部(本部長・神本美恵子副代表)は17日昼、政府が同日、国や地方自治体に加え、従業員が300人を超える企業・団体に対し、女性登用のための独自の数値目標設定と公表を義務づける「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律案」を閣議決定したことを受け、東京・有楽町で街頭演説会を開催。枝野幸男幹事長や同本部部長の神本副代表らが「『輝きたくても輝けない』女性にこそ支援を!」と訴えた。

枝野幹事長

枝野幹事長

 枝野幹事長は、女性議員に囲まれ「今日は黒一点で居心地の悪さを感じている」と切り出すと、「多くの女性議員の皆さんはこの何となく居心地が悪いと感じている空気に四六時中立たされながらそれぞれの議会で頑張ってくれている。国民の声を政治に届けていく場である議会にもかかわらず、圧倒的に男性が多く、議会の姿として不自然だと言わざるを得ない。現在、党としてクオータ制の導入の検討を進めているが、一日も早くこの状況を改善し、社会の構成比に近い形で女性の議員が増えるよう、女性の声を届ける仲間を一人でも多く見つけ育てていくためにこれまでもこれからも先頭に立って頑張っていく」と表明した。

 また、安倍政権の取り組みについて、「男女共同参画社会、女性が輝く社会の実現を目指すこと自体には異論はない」としたうえで、「頑張っている女性が女性であるがゆえに男性よりも不利益を受けることがない社会をつくっていくことも大事だが、いまの日本社会で重要なことは輝きたくても輝けない立場、境遇にいる人たちがたくさんいること」だと指摘。「社会を良くしていくやり方は、強い者をより強くし、そこに引っ張られ世の中全体を持ち上げていくというやり方よりも、社会全体を下から持ち上げていく、一番厳しい環境にある人たちを何とかよくすることで社会全体が押し上げられていくこと――これこそが王道だと思っている。特に、本当の意味ですべての女性が輝ける社会をつくっていくためには、社会の一番厳しい側面に立たされている、非正規労働者で厳しい働き方を強いられている女性やシングルマザーなどが自分の生き方を貫き、子どもを持ちたい、育てたいと思えば子育てと仕事が両立できる社会を整えていくことこそが政治の役割だと確信している」と力を込めた。

男女共同参画推進本部長・神本副代表

男女共同参画推進本部長・神本副代表

 神本副代表は、安倍政権がかつて少子化対策として打ち出したものの不評だった「3年間赤ちゃん抱っこし放題」や「女性手帳」にも言及し、「経済政策、成長戦略のなかで女性を利用しているのではないか。本音はどこにあるのか。大きな懸念と疑念を持っている」と述べた。

 そのうえで、すべての女性が輝く社会の実現のためには各地方自治体も含めた議会のなかに、女性の声をしっかり届ける代表がいなければいけないと主張。「国会では衆院議員の女性比率は8%、衆参合わせても12%のみで男性議員が約9割を占めている。社会のなかであまりにも偏り過ぎた議会構成を是正し、統一自治体選挙、次期国政選挙で女性候補者を3割以上擁立し、議会の3割が女性となるように取り組みを進めている」と述べ、「言葉だけが踊る安倍政権の女性の利用、活用にしっかり目を凝らし、男女がともに支え合い、分かち合い生きていける社会をつくるためにともに戦っていこう」と呼びかけた。

辻元清美「次の内閣」男女共同参画担当大臣

辻元清美「次の内閣」男女共同参画担当大臣

 辻元清美「次の内閣」男女共同参画担当大臣は、「女性の輝く社会」を掲げる安倍政権に対し、「輝きたくても輝けない女性がたくさんいる。派遣やパートでいつ仕事を打ち切られるか分からない、子育てや介護でしんどい思いをしている人がいっぱいいる。民主党は社会で働き苦労している人が議員になっているが安倍政権の女性閣僚は働く人の代表にはなっていない。ねぎを何十万円も買っていたお嬢様とは違う」と力説。「女性が輝く前に必要なのは、子育てや仕事を継続することができ、介護を社会全体で支える安心した社会」だと指摘した。

司会を務めた郡和子筆頭副幹事長

 郡和子筆頭副幹事長は、民主党は男女共同参画や女性の生きやすい社会を目指し、多様性を重んじ、それぞれが尊重される社会の実現を理念に掲げ活動してきたと強調。そのうえで、「女性の活躍推進法案」は「ほとんど何も書き込まれていない、目標値は定めたもののあとは会社任せになっている」と批判し、「子どもをたくさん産みなさい、仕事もしなさい、家事もしなさい、介護もしなさい」と女性は買い叩かれ、使い捨てにされるのではないかと懸念を表明した。

 街頭演説会には林久美子広報委員長、牧山弘恵、安井美沙子両参院議員も参加、渡部けいこ中央区議会議員、阿部祐美子品川区議会議員、田中美絵子元衆院議員らも参加した。