福岡県連「男女共同参画・人権委員会」は、毎年、党員・サポーターのみならず、広く市民を対象にした『市民公開シンポジウム』を開催している。今年は『パワハラからマタハラ、パタハラまで~ハラスメント対策の極意、真の女性活躍推進に向けて~』をテーマに、7月5日、福岡市内で開催した。参加者は160名を超え、盛大なものとなった。

 

 


 解雇や雇止めなど労働問題の増加、パートや派遣など非正規労働者の増加など、日本の雇用情勢が悪化する中、雇用現場ではより立場の弱い労働者に対するパワハラが後を絶たず、行政機関の労働相談窓口、さらには連合などの労働組合に対するパワハラの相談件数も年々増加している。今回のシンポジウムは、だれもがイキイキと働きやすい職場環境をつくるため、「ハラスメントとは何か?」という基本学習をはじめ、ハラスメントの防止と解決など、ハラスメントのない職場づくりをいかに進めるかをテーマとした。おりしも、都議会での「セクハラ野次問題」直後ということもあり、参加者の興味も大きいものがあった。

 名古屋大学大学院教育発達科学研究科・窪田由紀教授による「そこが知りたい!ハラスメント対策の極意」では、「ハラスメントと一口に言うが、パワハラやセクハラだけではなく、アルハラ=アルコールハラスメント、カラハラ=カラオケハラスメント、ブラハラ=ブラッドタイプハラスメントなど、たくさんのハラスメントがある。パワハラは、社会的には、力のある者が地位や権力をかざして、自分より弱い立場にある者に対して服従、性的強要などを迫るというイメージがあるが、ごく普通に男と女の関係でも起こりうる。ハラスメントとは特別な人が起こす特殊な問題ではなく、日常的にどこでも起こりうるものである。そのことをみんなが意識しないと、ハラスメントはなくならない。」との話があった。

 連合副事務局長・高橋睦子氏による「職場のハラスメント~マタハラ、パタハラを中心に」では、働く女性を悩ませる「セクハラ」「パワハラ」に並ぶ三大ハラスメントの一つ、「マタハラ(マタニティハラスメント)」、働く男性が育児休業を取ったり育児のための短時間勤務等を取ることに対する「パタハラ(パタニティハラスメント)」など、働く現場のハラスメントについて、連合本部が実施した実態調査のデータをもとに講演いただいた。

 質疑応答では、「身近に潜むハラスメントへの対策」や、「ハラスメントを目撃した時の対応」など、たくさんの質問や意見が寄せられ、ハラスメント問題に対する関心度の高さがうかがい知ることができた。

(報告:福岡県連事務局)