松山市内の保育施設で保育士や保護者らと意見交換する海江田代表

 海江田万里代表は28日、永江孝子前衆院議員とともに愛媛県松山市にある保育園、アロハエンジェルスクールを視察した。

 同施設は、近くにある健康食品販売会社が事業所内保育施設として今年6月に開設、同社の坂口真美代表が園長を兼ねる。事業所内保育施設に対する国の助成金(事業主が中小企業の場合、設置費や5年目までの運営費の3分の2<大企業は2分の1>が助成される)を利用して設置したという。この助成金の仕組みにより、保育料は認可保育園並み。スタッフの保育士、看護師、栄養士が11人で産休明けの2カ月から6歳までの子どもを預かる。定員25人に対して現在、従業員の子ども7人を含め14人の子どもが在園。風邪を引いた子どもなどを預かる病児保育も専用の部屋を設けて実施している。

 坂口園長は、「私自身が子どもの保育園探しで苦労したので、若いお母さんたちの事情や気持ちはよく分かる。開設に当たっては、永江孝子さんにお世話になった。面識はなかったが、フェイスブックで質問を投げかけたところ、国の助成金制度などを親切に教えてもらえた」と話す。

 それぞれのスタッフから話を聞いた。ある保育士は、「自分の子どももここに預けながら働いている。働きたくても保育園に空きがなかったりして働けない状況がある。こういう施設を利用して働きやすい状況になってもらえればうれしい」と話した。松山市内では認可保育園は1歳からで、0歳児を預かる保育園は他に2園あるものの、離れているので送り迎えも大変だという。

 看護師のスタッフは、「病児保育を同一施設内で行うところは今までなかなかなく、ここでは張り切って病児保育をやるというのでここに勤めることにした。自分でも初めての経験だが、こういう施設が増えるといいと思う」と話す。

 電話受付を担当するスタッフの話では、今お腹に赤ちゃんがいるというお母さんからの相談の電話がよくあり、特に「産休明けから働きたい」という女性が多いという。坂口園長は「(安倍総理は)『育休3年』と言うが、特に中小企業は復職を3年も待っていられない。どこの国の話だろうかと思う」と語気を強めた。海江田代表が「1年くらいはお母さんが見たほうがいいという考え方をする人もいるよね」と言うと、永江前議員は「そういう人もいていいが、いろいろな選択肢があるべきだ」と指摘、産休明け保育のニーズに行政がもっと応えていくべきだとする。

全員で記念撮影。左端は永江孝子前衆院議員

全員で記念撮影。左端は永江孝子前衆院議員

 坂口園長が今一番困っているのは、以前は従業員以外の子どもを定員の半分まで受け入れることが認められていたが、昨年10月の助成金の基準見直しで、それ以降に開設した施設では実際の利用者の半数までしか受け入れることができないこと。「定員は25人なのに、従業員の子どもが7人なので従業員以外の子どもも含めて14人しか受け入れられない」。このことをぜひ見直してほしいと海江田代表に訴えた。海江田代表は「精一杯応援します」と応えるとともに、「坂口さんのような女性経営者がもっと増えないとだめだね」とも語った。

 この視察に先立って海江田代表は松山市内にある南海放送を訪ね、テレビ番組のインタビューを収録、ラジオ番組にも生出演した。

南海放送のラジオ番組に生出演する海江田代表

南海放送のラジオ番組に生出演する海江田代表