林文子横浜市長を招いて講演いただく

 党女性委員会(菊田真紀子委員長)は9日午後、国会内で第1回目となるセミナーを開催し、林文子横浜市長を招き「女性の社会進出が日本成長の鍵――横浜市の取り組みから」と題して講演が行われ、女性を中心とした約50人が参加し質疑応答を行った。細野豪志幹事長のほか、中川正春幹事長代行、長島昭久国民運動委員長も出席した。

 司会を務めた大西健介副委員長は「明日4月10日は婦人の日、1946年に初めて女性が選挙権を行使して39人の女性代議士が誕生した日」だと紹介したうえで、「しかし先の総選挙で民主党の女性代議士はたった3人になってしまった。そうしたなかで民主党は女性局を女性委員会に格上げして男性議員も副委員長という形で女性委員会の活動を盛り上げている」と語った。

菊田女性委員長があいさつ

 菊田委員長は「先の衆院選挙で残念ながら40人いた女性衆院議員で戻ってきたのが宮城の郡和子さんと大阪の辻元清美さんと私の3人だけになってしまったが参院議員は13人いる。男女共同参画局から格上げして議員の人数は減ったけれども、もっともっと前向きにパワフルに頑張ってほしいということであるので、第1回目というセミナーの機会に皆さんからパワーをいただきたいと思っている」と語った。また「林横浜市長から横浜の取り組みについてお話を伺うために多くの人がセミナーに参加できる体制を整えた」と報告し、同日も連合をはじめ、東京、神奈川、さいたま、千葉各県連からも出席を得ているとして、「民主党ならではの政策・運動をますます前進していきたいと思っているので協力してほしい」と求めた。

細野幹事長があいさつ

 講演に先立ち歓迎のあいさつに立った細野幹事長は林市長に謝意を示し、「党神奈川県連大会で林市長には『民主党の子育て支援は大きな成果があった』と発言いただいたことを大畠章宏代表代行から聞いた。もちろん私ども国会議員も努力するわけだが自治体の努力は結果に直接つながるので、今日あらためて横浜市の取り組みを聞かせていただいて、これからの民主党の政策に生かしていきたい」と表明。また3年3カ月の民主党政権下で「女性が働きやすい、社会に参加しやすい社会をつくろうとがんばってきた。よく『M字カーブ』(結婚・出産・子育て期に仕事を中断することによって30歳代女性の就労人口が落ち込む現象)と言われるが、これは日本特有の現象と言われ、これを放置することはあってはならない。それをなくすことが女性のみなさんが生き生き生きていかれることにつながるし経済にも大きなプラスになる。これからの日本の少子高齢化ということを考えたときにも必ず突破口になる」とも指摘した。

 細野幹事長は民主党政権で実現した政策に関して、従来は「週所労働20時間・6カ月以上」としていた規定を「週所労働20時間・31日以上」と改正したことで、パートで働く人も含めすべての労働者が厚生年金の適用を受けられるよう改めたことや、従来は年金・医療・介護が社会保障3経費とされてきたがそこに子育てを加えたことなどを紹介し、「われわれとしては自民党政権時代にできなかったことを相当程度行ってきた」として、「今日林市長からお話を伺ってもう一度政策も新たに提案して、女性の皆さんの社会進出に貢献していくなかで党の再生を図っていく」と語った。

 林市長は行政から働きかけて横浜市で取り組んできた「待機児童ゼロ」への取り組み等について講演した。林市長は講演の中で、「私は31 歳から20 数年間小売業をやってきた。小売業は目の前にお客さんがいて顔が見える」と述べたうえで、「首長は、学校でのいじめ、保育所でのケガ、火事や自然災害など、毎日のように事件や事故が起きてくることを常に意識していなくてはならない。これまで以上に現場主義になっていく。『市民の方』の顔がすぐ見え、プレッシャーもすごい。何か政策を行なうと、良い悪いがビンビンと跳ね返ってくる」と横浜市政を預かっての感想を述べた。
 「待機児童ゼロ」への取り組みについては、「私が社長をしていた時、多くの優秀な女性社員が出産と同時に退職していった。これは何とかしなくてならないと思っていた」と振り返り、「『待機児童ゼロ』を公約に掲げることは極めて難しい。やめた方がいいとも 言われた。しかし、本当に困っている方たち一人ひとりの方の顔を思い浮かべてほしいと説いて回るなど、役所内の意識改革も含めて働きかけた結果、現在の成果がある。それと、私がこの問題に取り組んでいた時期と、民主党政権が子育て支援に積極的に取り組んでいた時期が重なっていることも大きかった」「細野幹事長からもお話しがあったが、『M字カーブ』(結婚・出産・子育て期に仕事を中断することによって30 歳代女性の就労人口が落ち込む現象)は先進国ではありえない。女性が経済進出をするためには、ソフト・ハードともに街全体が安心して子育てできる環境にしなければいけない。これからもそういう意識で取り組んでいく」と話した。